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オーストラリアの国旗

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オーストラリアの国旗

素材について

オーストラリアの国旗について、その美しい星空のデザインの意味、誕生にまつわるコンペティションの逸話、そしてお隣ニュージーランドとの「パクリ論争」まで、詳しく解説します。オーストラリアの国旗は、自国の地理的な位置(南半球)と、イギリスとの歴史的な繋がりの両方を、夜空に浮かぶ星々を用いて雄大に表現しています。

1. デザインと形の意味

青い背景(ブルー・エンサインと呼ばれます)に、左上のイギリス国旗、そして大小6つの白い星が描かれています。それぞれのパーツに明確な意味があります。

  • ① 左上の「ユニオンジャック」 イギリスの国旗です。オーストラリアがかつてイギリスの植民地であったこと、そして現在もイギリス国王を元首とする「英連邦(コモンウェルス)」の一員であることを歴史的な敬意とともに示しています。
  • ② 左下の大きな七角星「連邦の星(Commonwealth Star)」 この国旗で最大の特徴と言える大きな星です。7つの角(ポイント)を持っていますが、これには理由があります。
    • 6つの角:オーストラリア連邦を構成する 「6つの州」 (ニューサウスウェールズ、ビクトリア、クイーンズランド、南オーストラリア、西オーストラリア、タスマニア)。
    • 残り1つの角:ノーザンテリトリー(北部準州)や首都特別地域などの 「特別地域」 、および将来加盟するかもしれない「未来の州」を表しています。
  • ③ 右半分の5つの星「南十字星(サザンクロス)」 南半球でしか見ることができない有名な星座「南十字星」です。オーストラリアが 「南半球にある国」 であることを象徴しています。
    • よく見ると、十字を構成する 4つの星は「七角星」 ですが、右下にある一番小さな星(イプシロン星)だけは 「五角星」 になっています。これは実際の星の「明るさ(等級)」の違いを表現しているためです。

2. 国旗の歴史と由来

この国旗は、国家の独立(連邦成立)に合わせて「デザインコンペ」で選ばれたという、近代的なルーツを持っています。

① 3万2000超の応募があったデザインコンペ(1901年) 1901年、6つのイギリス植民地が連合して「オーストラリア連邦」が成立しました。それに伴い、新しい国旗のデザインが世界中から公募されました。 集まったデザイン案はなんと32,823点。審査の結果、驚くべきことに「5人の人物がほぼ全く同じデザイン(現在の国旗の原型)を提出していた」ことが判明しました。

② 5人の共同受賞者 選ばれた5人は、14歳の男子中学生、建築家、芸術家、船乗り、そして眼鏡屋の弟子という、年齢も職業もバラバラな人々でした。彼らは賞金を等分して受け取り、このデザインがオーストラリアの初代国旗として採用されました。

③ 星の角の数の変遷 実は、1901年の制定当初はデザインが少し違いました。

  • 「連邦の星」は当初、6つの州を表す 「六角星」 でした。1908年に当時の英領パプア(現在のパプアニューギニアの一部)が領土に加わった際、特別地域を意味する1つの角が足され、現在の「七角星」になりました。
  • 「南十字星」も最初は、星の明るさをより厳密に表現するため、それぞれ「9角・8角・7角・6角・5角」とバラバラの角の数で描かれていました。しかし、「製造するのが難しすぎる」という理由から、1903年に現在のシンプルな形(七角星4つ+五角星1つ)に統一されました。

3. ニュージーランドとの「パクリ論争」

オーストラリアの国旗を語る上で避けて通れないのが、お隣の国「ニュージーランド」の国旗との激似問題です。

  • どう違うの? ニュージーランドの国旗も「青地にユニオンジャックと南十字星」ですが、以下の違いがあります。
    1. オーストラリアにある左下の大きな 「連邦の星」がない
    2. 南十字星の星の数が 「4つ」 (一番小さな星がない)。
    3. 星の色が「白」ではなく、 「白フチに中が赤」の五角星
  • 「オーストラリアがパクった!」 実は、ニュージーランドが現在の国旗を公式に制定したのは1902年(オーストラリアのコンペの翌年ですが、使用自体は1869年からしていました)。一方、オーストラリアの国旗が法律で正式に現在の形に固定されたのはなんと 1954年(国旗法) です。 そのため、2018年にニュージーランドのピーターズ首相代行(当時)が 「我々の国旗を長くパクっているのはオーストラリアのほうだ。彼らはデザインを変えるべきだ」 と公式に発言し、国際的なニュースにもなりました。

4. 知っておきたい豆知識(トリビア)

  • 青い旗と赤い旗(ブルー&レッド・エンサイン) 長らく、青地の国旗は「政府や海軍用」、赤地の国旗(レッド・エンサイン)は「民間船や一般市民用」として使い分けられていました。市民は赤い旗に愛着を持っていましたが、1953年の国旗法制定により、現在の「青地の旗」が政府・民間問わず正式な国旗として統一されました。現在でも民間商船などは赤い旗を掲げることがあります。
  • 「3つの公式な旗」を持つ国 オーストラリア政府は、この青い国旗のほかに、先住民への敬意を示すための 「アボリジニの旗(黒・赤・中央に黄色い丸)」と「トレス海峡諸島民の旗」 も、国の公式な旗として法律で認めています。政府機関や学校などでは、国旗とアボリジニの旗が並んで掲揚されるのが一般的です。
  • デザイン変更論争(ユニオンジャックを外すか?) 近年オーストラリアでは、「すでにイギリスから完全に独立しており、多文化社会である現代において、イギリスの国旗(ユニオンジャック)を乗せたままなのは時代遅れではないか?」という議論が定期的に起きています。過去には、南十字星だけを残したり、国のシンボルであるカンガルーを描いたりする新デザイン案が何度も提案されていますが、退役軍人などを中心に「この旗のもとで戦ってきた歴史がある」と反対意見も根強く、変更には至っていません。

以上のように、オーストラリアの国旗は、広大な南半球の星空をキャンバスに、国家の成り立ち(植民地からの連邦化)と現在抱えるアイデンティティの葛藤(イギリスとの決別か、歴史の継承か)が色濃く映し出された国旗です。

ライセンス条件

  • 商用利用 可能
  • 加工・改変 可能
  • クレジット表記 不要
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素材名 オーストラリアの国旗
キーワード オーストラリア, 国旗
制作者 (Creator) 3kaku-K
著作権 (Copyright) 3kaku-K
クレジット (Credit) freesozai.jp
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